この事例は、夫が、妻が全く予期していなかったのだが、自殺してしまったケースです。
まあ、それは仕方がない。既に死んでしまったのならば、復活させることは出来ないから。霊体となって、どこかで暮らしているだけだ。
でも、可哀想なのは、その後のカーナビの足跡を辿る旅に付き合わされてしまった知り合いの男性だ。
こういうのは、まさに、この本の主題なのだが、今まで元気だった人にまで、自殺者のせいで悪影響が出る実例の典型例だ。
そう、虫ならば、余程貴重な虫でない限りは、一匹死んだ程度では、大して悲しくもないし、悪影響も発生しないだろう。
しかし、人は、余程の天涯孤独で誰も知り合いがいないような人でない限りは、その人の自死は、必ず誰かしらに悪影響を及ぼす。まあ、一人っきりの人であっても、必ず第一発見者はいるもので、もしもその死体が腐乱死体だったとしたら、やはり第一発見者の精神を破壊してしまうかもしれない。
とにかく、自殺行為は、本人の人生を破壊する行為であることは勿論であるが、赤の他人の人生をも破壊してしまう危険性があるということだ。
この事例の被害者の男性も、もしもこの自死が無ければ、きっと普通に今まで通りに仕事が出来ていただろうに。自殺者のせいで、所得が大幅に削られてしまったし、人生の時間も無駄になってしまった・・・。
このように、直接的に誰かを刺したり殴ったりしなくても、自殺というのは、悪影響が数多くの人に波及していくものだ。
故に、自死行為は絶対に止めましょう。あくまでも、寿命が訪れるまで、必死になってこの世で行きましょう。
人間、生き続けていれば、時の流れは加速度的に早くなっていくが故に、案外、寿命が訪れるのも、たとえ40年後に死ぬとしても、あっという間だろうな。